話していて、こう感じたことはないですか?
「結局、自分のことしか考えてないよな」
「なんでそんなこと平気でできるんだ?」
自分が得をするなら、周りがどうなろうと関係ない。
迷惑をかけても、傷つけても気にしない。
そういう人は、一定数います。
ではなぜ、人は「自分さえ良ければいい」という思考になるのでしょうか。
そこには、性格の問題では片づけられない思考の構造があります。
自分さえ良ければいいとはどういう状態か
自分さえ良ければいい人は、シンプルです。
自分の利益が最優先です。
周りがどう感じるか。
その行動で誰が困るか。
後でどんな問題になるか。
そういうことよりも、
今、自分が得をするかどうか
それしか見ていません。
つまり、他人を一人の人間として見ているのではなく、
自分にとって都合のいい存在、もしくは邪魔な存在として扱っている状態です。
まず、相手を舐めています
このタイプの人は、誰に対しても同じことをしているわけではありません。
相手を見てやっています。
立場が弱い人。
反撃してこなさそうな人。
優しそうな人。
面倒を避けて我慢しそうな人。
そういう相手には、めっぽう強い。
なぜか。
舐めているからです。
「この人には強く出ても大丈夫」
「これくらいやっても問題ない」
「どうせ何もできないだろ」
そういう前提で動いています。
許されてきたのではなく、見逃されてきただけです
さらに厄介なのは、本人がそこを勘違いしていることです。
今まで問題にならなかった。
周りが大きく騒がなかった。
関係を切られなかった。
その結果、本人はこう思います。
「別に問題ないんだ」
「これくらい大丈夫なんだ」
でも、違います。
許されてきたのではありません。見逃されてきただけです。
周りが大人だっただけ。
関わるのが面倒だっただけ。
揉めたくなくて我慢されていただけです。
それを「自分は許されている」と解釈してしまう。
ここに大きなズレがあります。
その結果、まともな人は離れていきます
被害を受けた人は当然覚えています。
でも、それだけではありません。
その場にいた人。
光景を見ていた人。
空気を感じていた人。
周りも全部見ています。
では、その状況を見て、
「この人と仲良くしたい」と思う人がいるでしょうか。
普通に考えれば、いませんよね。
その結果、まともな人から順番に離れていきます。
残るのは、同じような人間だけです
まともな人が離れていくと、最後に残るのは誰か。
同じような価値観の人間です。
人を雑に扱う。
都合よく振る舞う。
自分が得することだけを考える。
そういう人たちだけが残る。
するとどうなるか。
その歪んだ状態が“普通”になります。
完全に負のスパイラルです。
その環境にいると、誰も信用できなくなります
こういう人たちは、最終的に誰も信用できなくなりやすいです。
理由はシンプルです。
自分が平気で人を傷つけているからです。
自分が平気で裏切る。
自分が平気で踏み込む。
自分が平気で利用する。
ということは、周りの人間も同じことをしてくるに決まっている。
そういう前提になります。
だから、誰も信用できなくなるのです。
それなのに「自分だけは大丈夫」と思っている
ここが一番意味が分からないところです。
周りは信用できない。
人は平気で裏切る。
誰も信用できない。
そこまでは分かっている。
なのに、
「でも自分だけは大丈夫」
という前提で動いている。
正直、このロジックを合理的に説明するのは無理です。
なぜ自分だけ例外なのか。
なぜ自分だけはやり返されないと思うのか。
説明できません。
ただのわがままなお子ちゃまです。
「俺はやるけど、お前はやるな」は成立しません
このタイプの思考を一言で言うと、こうです。
「俺は好き勝手やるけど、お前らは俺にそういうことはしないだろ?」
正当性はありません。
論理として成立していません。
自分は人を傷つける。
自分は好き勝手やる。
でも相手はやってこない前提でいる。
そんな都合のいい話があるわけありません。
これが成立すると思っている時点で、かなりズレています。
育った環境は関係あるのか
ここで気になるのが、育った環境の影響です。
これは、正直あると思います。
甘やかされてきた。
注意されずに育った。
歪んだ上下関係の中で生きてきた。
そういう背景があれば、
「自分が上なら何をしても許される」
という考え方が作られていくことはあります。
ただし、はっきり言います。
環境が理由でも、正当化にはなりません。
「偉いなら何してもいい」は勘違いです
こういう人の中には、こんな勘違いもあります。
「自分が偉いなら何でも許される」
でも、それは完全に別の話です。
仮に立場が上でも、年齢が上でも、経験があっても、
何をしてもいい理由にはなりません。
そして、もっと言えば、
そもそもそんな人間のどこが偉いのでしょうか。
他人を平気で傷つける。
自分の都合しか考えない。
責任から逃げる。
そういう人が、本当に偉いのでしょうか。
ただ偉いと思い込んでいるだけです。
チンパンジーの社会かよ!?
こういうタイプの人を見ていると、正直こう思います。
「チンパンジーの社会かよ!?」
自分が上だから優先される。
立場があるから何をしてもいい。
下の人間は従うべき。
その発想は、
人間社会のものではありません。
力があるものが上。
上の個体が最優先。
それはどちらかというと、動物の社会のルールです。
現代の人間社会は、ルールと信頼で成り立っています。
「上だから何してもいい」は通用しません。
しかも、そもそもその人が本当にボスなのかという話もあります。
距離を取られているだけなのに、一目置かれていると勘違いしています
もう一つ、よくある勘違いがあります。
周りが距離を取っているのに、「一目置かれている」と思っていることです。
実際には、
- 関わると面倒
- トラブルを避けたい
- できれば距離を置きたい
そう思われているだけです。
つまり、評価されているのではなく、避けられているだけです。
でも本人は、それを
「自分が特別だから」
「周りが一目置いているから」
と都合よく解釈してしまう。
完全に認識がズレています。
なぜ平気で人を傷つけられるのか
結局のところ、このタイプが平気で人を傷つけられる理由はシンプルです。
相手をちゃんと“人”として見ていないからです。
相手にも感情がある。
傷つく。
覚えている。
信頼を失う。
そういうことを、本当の意味では考えていません。
自分の欲望。
自分の快適さ。
自分の利益。
その前では、他人の痛みは優先順位が極端に低いのです。
これは未熟さの問題でもあります
ここは、これまでの記事ともつながります。
このタイプの人には、未熟さがあります。
- 想像力が足りない
- 感情や欲望をコントロールできない
- 自分の非を受け止められない
- 他人の立場で考えられない
つまり、
人としての完成度が低いのです。
これは単なる性格の悪さだけではなく、
人間として育つべきものが育っていない状態でもあります。
結論
自分さえ良ければいい人は、ただ自己中心的なだけではありません。
相手を舐めています。軽く見ています。そして、自分だけは例外だと思っています。
その結果、まともな人は離れていきます。
残るのは同じような人間だけです。
環境はどんどん歪み、誰も信用できなくなります。
それでも本人は、自分だけは大丈夫だと思っている。
でも、そんな都合のいい話はありません。
その思考は、人間社会では通用しません。
そして最終的には、信用を失い、人が離れ、破綻していきます。
自分さえ良ければいい人が最後に失うのは、結局、人とのまともな関係です。