「いや、やったのそっちだよね?」
そう言いたくなったこと、ありませんか?
どう見ても、原因はその人。
なのに、いつのまにか”かわいそうな人”になっている。
そして気づくと、こっちが責められている。
「私だって傷ついた」
「自分も被害者だ」
加害した側なのに、被害者の顔をしてくる。
これ、理不尽すぎてモヤモヤしますよね。
世間ではこれを「被害者ヅラ」と言います。
ただ、このタイプがやっているのは、もう一段きわどいことです。
やっているのは「立場のすり替え」
このタイプの特徴を、ひとことで言います。
加害と被害の立場を、丸ごと入れ替えること。
自分がやった側。
本来なら、謝る側です。
でも、そこには座らない。
代わりに、被害者の椅子に座り直す。
「傷ついたのは自分のほう」という顔で、立場を乗っ取る。
これは、ただ言い訳しているのとは違います。
ポジションそのものを、奪いにきているんです。
武器は「かわいそうアピール」
立場をすり替えるとき、決まって出るものがあります。
涙。
弱さ。
「自分も限界だった」という訴え。
こういう”かわいそう”を前に出すと、まわりの空気が変わります。
責めていた側が、なんだか責めにくくなる。
そして、いつのまにか”かわいそうな人をいじめる側”に見えてくる。
つまり、かわいそうアピールは、同情を集めるためだけじゃない。
こっちを”加害者の位置”に押し出すための一手なんです。
だから、話しているうちに、なぜか自分が悪者になっている。
この逆転が、このタイプのいちばんの気持ち悪さです。
「ただの被害者ぶり」とも「逆ギレ」とも違う
似たタイプがいるので、分けておきます。
ひとつは、軽い被害者アピール。
かまってほしい、同情してほしい、という”寄りかかり”です。
こっちの立場を奪うほどではありません。
もうひとつは、攻撃で逆転してくるタイプ。
「お前が悪い」と、正面から責めてくる人です。
このタイプは、その中間で、いちばん巧妙です。
攻撃はしない。
弱さを見せて、静かに立場だけを入れ替える。
↓かまってほしいだけの「被害者ぶり」はこちら↓
>>被害者ムーブする人の思考|なんですぐ被害者みたいなことを言うの?
↓正面から攻撃で逆転してくるタイプはこちら↓
>>謝らないどころか逆に攻撃してくる人|その心理と本当の理由
なぜ、そんな逆転ができるのか
ここで、こう思いますよね。
「自分がやったって、分かってるはずじゃないの?」
その感覚で、合っています。
でも、このタイプはそこが揺らいでいます。
自分がどう見えているか。
何をした側なのか。
その事実を、都合よく書き換えてしまう。
なんで、そんな書き換えができるのか。
そこは、もう少し深い「機能」の話になります。
根っこについては、こちらで書いています。
↓この「事実を都合よく書き換える」の根っこはこちら↓
>>未熟な大人とは何か|話が通じない、論理が届かない「困った人」の構造
椅子取りゲームに、乗らない
このタイプへの向き合い方は、ひとつです。
立場のすり替えに、いちいち反応しないこと。
「かわいそう」に飲まれて、こっちが謝ってしまう。
これが、いちばんまずい。
一度その位置に立つと、事実まで塗り替えられます。
だから、事実は事実として、静かに置いておく。
同情はしても、加害者の椅子には座らない。
感情の芝居に、付き合わない。
それだけで、理不尽な逆転は起きにくくなります。
↓こういう人との関わり方はこちら↓
>>話が通じない人との関わり方|戦わずに勝つという選択