今回は、スキーのパラレルターンで足がX脚になる。
という悩みについて原因を解説します。
X脚になる原因としてよく聞くのは、
- 外スキーと内スキーの角付けが違う
- 内スキーのアウトエッジが使えない
- 両すねの角度が違う
などですよね。
まあそうなんですが・・・
結局は、もう一歩踏み込んで「なぜそうなるのか?」を考えないと改善されません。
このページでは、本質的なX脚になる原因について詳しく解説しています。
心当たりのある人は続きをどうぞ。
【結論】X脚になる原因:腰の外向が強すぎる
腰の外向が強いと、なぜX脚になるのかを詳しく解説します。
※腰の外向とは、腰がターンの外側を向くという意味です。
右ターンをするという話で進めます
右ターンをするときに「外向が強い」ということは、腰が左を向いた状態で右ターンをしています。
↑上の図を見てもらえばわかりやすいと思いますが、
腰が左に向いていることで、内脚(右脚)の膝がターンの外側に向いています。
ということは、外膝に対して内膝が近付きすぎていて、画像では重なっているように見えます。
結果として、右脚と左脚の膝から下のすねの角度が違ってくるので、画像のような三角のすき間が現れます。
↑これがパラレルターンで現れるX脚です。
本来なら内膝は、外膝に合わせてターンのもっと内側にないと膝下のすねの角度が平行になりません。
しかし腰が外向していることが原因で、内膝がこのように外膝に近づいてしまうのです。(腰の向きに内膝の向きが正対する)
腰が外向したままだと内膝を開いてターンすることがむずかしいわけです。
むしろ上の画像のように両ひざが重なるようになるのが自然です。
そして、外向が強い人は腰から「くの字」に折り曲げてスキー板の角付けを強めようとします。
スキー板の角付けを強めるとカービングターンのキレが良くなるからです。
滑ってる本人は「キレッキレのカービングターン」に浸ることができます^^
でもそれは極端に腰の位置だけがターンの内側に入った「腰がはずれた」状態です。
腰をターン内側に入れて「くの字」に折ることで、スキー板の角付けは強くできます。腰を内に入れれば入れるほど角付けも強まり、カービングのキレがでます。
でも逆に、「外向した腰」が内に入れば入るほど、内膝を開くことがむずかしくなります。
要するに、腰が外向した状態で気持ちよくカービングしているとX脚になるわけです。
腰の外向が強い滑りと腰が正対した滑り
腰が外向した滑りと、正対した滑りを比較すると、内膝の位置の違いがわかりますよね。
外向した滑りでは、角付けを強めれば強めるほど腰の位置だけが内に入り、内膝を開くことがむずかしくなります。
正対した滑りでは、両ひざは重なっていません。このまま内に傾いたとしても内脚を折りたためば、両すねの角度は平行のままターンすることができます。
スキーでX脚になる原因@まとめ
今回は、スキーのパラレルターンでX脚になる原因について解説しました。
もともとの骨格とかブーツのカント調整とかいろいろ言われたりしますが、僕の見解では「腰の外向」が原因になっているパターンが多いという印象です。
X脚にお悩みなら一度試してみてください。
ターン前半に腰が外向しないようにすると、もしかしたらX脚が改善するかも、という話でした。
ついでなので言っておくと、カービングターンにおいて「外向」する意味はないと思っています。
ターンの後半に外向っぽく見えるシーンはありますが、それは次のターンの先行動作だととらえています。
もっと言うと「ズラす」ターンでも「ターンの後半」に外向が現れることはあっても、ターンの前半から外向を作る意味はないという考えです。
少なくとも僕の頭では、ターン前半から外向を作る合理的な理由が見当たりません…。
…ということで、今回はパラレルターンでX脚になる原因についてでした。